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「ゼノンの詭弁」を克服しよう 1

現実にはないにもかかわらず、あるように思われていることが多い。
その代表が「ゼノンの詭弁」です。
それは、こういう言い方をします。「B点に向かってAから出発します。
誰でも、ABの半分であるaを歩かなければなりません。さらに、残りの
半分であるbを、つぎにcを歩かなければなりません。こうして後の半分
後の半分と無限に続きます。だから、どこまで行ってもBに到達するこ
とは出来ません。」
これのどこが間違っているかもうおわかりだと思います。
お分かりだと思いますが、本当にお解かりいただいてはいません。

といいますのは、今テレビで見ている「サブプライムローン問題」で、大
手銀行が抱える負債をさらにふえるのを止めようとして「サブプライムロ
ーンの住宅に住んでいる人びとをその住宅から追い出して資産である
住宅を取り戻そうとしています。」が、これと同じだといったらお解かりに
なりますか。

どちらも、「ある限界点、境界点を既に通り過ぎてしまっているということ
を理解していないから生じている事柄なのです。」

一方は、「ABの距離を無限にして、人に歩かせようとして生じた問題」で
あり、他方は、「資本主義市場経済を無限にして、人に歩かせようとして
生じた問題」なのです。

どちらも現実には存在しない。現実にはすでに通過してしまっており、ま
た、返済を求めることが出来ない資産となっているのです。

ですから、立ち退きを求めているのは「犯罪」というべきでしょう。

資本主義市場経済は崩壊しており、世界が相互扶助しなければ成り立
たない時代になっていると云うことなのです。

今まで搾取し、収奪して隠している巨額な「マネー」を「世界が相互扶助」
するために吐き出さなければ、ならないということなのです。
by kanakin_kimi | 2008-06-21 17:49 | 直接民主主義


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