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アインシュタインシンドローム 35

最近の投票率の低さはどうしたものかと思い巡らしていた。つい最近のことである、何気なしに政党政治の終焉ということと合わせて考えると、ピタリとピントがあってしまった。それはこうである。従来から私自身選挙の投票率の低下は、若い人達の政治に対する認識不足で参政権を自ら放棄しているものであると考えていた。ところが、そうではなくて政党が指導力を失ったというか、みんなが賢くなってきたことから政党の指導を必要としなくなった結果と考えると、様々の事態が符合したという事なのである。そういう事態であるにもかかわらず、旧態依然とした発想で政治が展開されていることに好い加減にしてほしいという提起がされているのだと思う。
しかし、一方では真実の事態に対する思いはどうだ、みんなが困っているものに対する思いやりはどうだ。感動することに対する行動力はどうだ。選挙の投票率の低下の原因は「政党政治の終焉」ということに政治家自身が認識しておらず、議会制民主主義こそが最高の政治の場であり、そこで大衆のために働いているのだと考えている。ところが、議会制の「間接民主主義」は議員が大衆を支配しているシステムであることが見えてくると、議員の一挙手一投足に不信が募ってくる。理屈で説明できなくても、そう感じ感覚的に見えてくるのだ。そうするとどうだろうか、議員のいう一言一言に信頼できるだろうか。よっぽど献身的な活動をしない限り信頼されないだろう。また、このことは人任せにしてきた我々自身に突きつけられた問題でもあるのだ。間接民主主義魏会が終り「直接民主主義」という実質的な意味でも一人一人が自立した、一人ひとりが主人公の時代の始まりなのだ。
by kanakin_kimi | 2011-04-09 17:48 | シンドローム


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