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少女の時は止まった(3)前回の4〜5を含む

お父さんから呼び出された( I R )さんは、母屋でお父さんにあった後工場の方へ行き、( S )さんと話し、寮の様子を確認して、電話を借り清見寺の日比野医院へ子供が熱を出したので診てほしいとお願いしていた。母屋に戻ると、お父さんが( I S )さんに連絡しているようでした。それにしても、火事が発生したのはいつだったのか、お父さんはその間何をしていたのだろうか。
もう一度振り返ってみましょう。
あなたが旅行から帰って、表応接間でお母さん・妹の藤子さん・弟の3人にお土産をわたし、旅行の話をしていたことは、現場に残されていた九州日南の絵はがきやアイスクリームの空箱等が物語っている。弟が自分の部屋の土蔵の二階にかえり、お母さんが表寝室に2組の布団を敷き、藤子の部屋の布団を敷いた後、土蔵の方へ行って弟の布団を敷いていましたね。それ以後、お母さんと弟の生きた姿は観られていない。
現場に残された遺物に語らせよう。
火災現場から4人の遺体が発見されている。
藤子さんは、うつぶせの姿で、ピアノの間(藤子の部屋)のピアノの脚に左腕を絡めた格好である。
それは、まるで仰向きの額の穴から噴き出した血液が両眼窩に溜まり両目尻からこぼれた二条の筋と額の穴からこぼれた一条の筋の三カ所から、掛け布団に滴り落ち、その上から油をかけられ一度焼かれて、仰向きの全面が焼けただれている事実を隠そうとするかのように。
そして、お母さんと弟は表寝室に3枚の敷き布団があり、真ん中の布団に横向きで抱き合うような姿である。
弟の部屋は土蔵の2階であり、そこには敷き布団のしたに引いてあるクッションと掛け布団が丸められてある。まるで、土蔵二階の敷き布団が表寝室へお母さんと弟をその布団に乗っけたまま運び込まれたようにである。
お父さんは、裏口木戸の近くに仰向きになって最後に見つかった。
しかし、お父さんのズボンは表寝室床の間前の枕元に後背部が焼けて前部だけが焼け残り、引きずられたようにたぐりまくられている。床の間で枕に座ってウイスキーを飲んでいたらしくポケット瓶があり、二連銃で撃ったような両目の間の穴とその衝撃で頭がはじかれた後の瞬間に左口角を大きくえぐった穴がある。そして、上体が前に崩れて、蚊帳に倒れ込み顔の傷からでた血だまりが焼け残った蚊帳にあり畳にある。お父さんの死体を背部から一度焼いている。その後裏口木戸の近くまで運んだのだろう。その時ズボンの前部がたぐられ、お父さんの血が点々と掛け布団に落ちたのだろう。
お父さんは、(I R ・ I S ・ I A )さん等に後の事をよろしく頼むと遺言して「自殺」したのであろう。その、自殺した「道具」が、他の三人の死因となる傷を付けた道具(凶器)でもあるのである。(少女の時は止まった 4)
真実と虚偽とのはざまにある「分水嶺」には、「時間の分水嶺」と「場所の分水嶺」がある。
その分水嶺から「真相へと転がりいく」方向と、「虚構へと転がりいく」ほうこうがある。
この事件では「分水嶺の」「時間」も「場所」も「表シャッター」にあった。時間は「6月29日22時30分頃」であり、「お父さんが (H Y)さんや( A M) さんとの寄り合いなどから帰ってきた時刻と場所である」。警察・検察が裁判所へ提出している「少女の供述調書」や「捜査報告」は、「表シャッターの内と外」が「逆転」しているのである。つまり、「少女が旅行から帰ってきて、表シャッターをたたいた」のではなく「お父さんが寄り合いなどから帰ってきて、表シャッターをたたいた」のである。そして、その時既に藤子は死んでいたのである。(この「逆転」のシナリオを書いた人は、虚構の大筋のシナリオを書ける人である。つまり、捜査当事者のしかも捜査方針を左右できる上級責任者である。)
 真実は、このようなものであるのに「裁判所が虚偽を事実と認定したもの」が一人歩きしているのである。ここにあなたの時間が止まった原因がある。そして、それに関わった人々の時間も止まってしまったのである。「止まった時」からの解放は、「あなたが真実を語る事」にかかっている。(少女の時は止まった 5)
by kanakin_kimi | 2012-05-05 09:53 | 袴田事件


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