人気ブログランキング | 話題のタグを見る

言葉の使用にかけられた意識の洗浄 2

代議制支配の日本における始まりは、帝国憲法下の帝国議会という、政党政治の始まりであろう。しかし、それは大方の知られるように資産家階級が選挙権を有する選挙制度である。言い換えれば、特権階級代議制支配であった。したがって、これをもって間接民主主義とはいえない。
本当の意味での間接民主主義の始まりは、やはり戦後の平和憲法が制定され50年体制と言われた1950年の政党政治の始まりが日本における議会制間接民主主義であろうと思うのである。たしかに、大正時代のデモクラシーの萌芽とその後の発展は目覚ましいものがあったにせよ、すべての成人に選挙権がもてるようになったのは平和憲法のもとにあった。
これは、冷静にみるならば、世界の代議制を見ても決して遅いとは言えないだろう。しかし、以来60年の歳月を経ている今日、もはや間接民主主義の時代を終えた。日本は、この歴史的事実を踏まえて世界にアピールする事ができる唯一の国だろうと思う。なぜなら、敗戦下のGHQ統治の元であれ「戦争放棄」という未来を見据えた条文を第9条に据えたという世界史に名を残す偉業を成したことである。
そして、そのことによって世界への指導的指針を指し示すことになるのだ。各人に権利と義務が平等に持てる時代を、各人が実践しなければならない時代になったのである。人任せにはしないということが 、各人にとっていかに大変なことかがわかる。しかし、ちゃんと各人がそれを実現できるようにみんなで教えあう「みんなが賢くなるシステムをみんなで作る」社会の時代である。心配することはない。
by kanakin_kimi | 2012-06-12 21:33 | 直接民主主義


<< 言葉の使用にかけられた意識の洗浄 3 言葉の使用にかけられた意識の洗浄 1 >>